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市営コートを見ていると
シングルスをプレーしている方は少ないなぁ
とよく思います。
日本は軟式テニスが普及した関係でダブルスが多いのでしょうか。
国土が狭いからなのでしょうか。
海外では一般プレーヤーもシングルスをプレーする方が多いと聞きます。
テニススクールもシングルスのクラスは希少と言えます。
更に歳を重ねていくとダブルスの機会がほとんどという方が多いでしょう。
またテレビでプロの試合は9割以上シングルスです。
テニスでの観戦が好きな方は
知らない間にシングルスのイメージが頭にインプットされていきます。
フェデラーが使っているラケットに興味がわくのは当然です。
ラケットを選ぶにあたり、ダブルスの特徴を意識することは大事かもしれません。
シングルスと比較してダブルスのプレーの特徴を上げます
- コートのプレーエリアが狭い
- 横よりも前後の動きが多い
- 相手ボールの到達時間が短く、速い反応が必要
- ストロークよりもボレー・スマッシュが多い
- 球威よりもコースや球種などのバリエーションが求められる
おおまかですが、多くの違いがあります。
ダブルスに適しているラケットを上げてみます
- 俊敏にラケットを操作できる
- ボレーが打ちやすい
- 多彩な球種が打てる
- コントロール性能が高い
あくまでも私の見解です。ご理解願います。
それぞれを見ていきます!
1俊敏にラケットを操作できる
重めより軽めのラケットが俊敏に操作できると言えます。
ただし、何が軽いかが重要です。
「ラケットのヘッド」が軽いものです。
ボレーなど相手とのやりとりに時間がないショットの際に
「とっさにラケットがでるか」はとても重要です。
ラケットの総重量が重くても
ラケットのヘッド部分(先端の方)が軽ければ以外と俊敏に操作できます。
逆に総重量が軽くても先端が重いものの場合は
操作性は劣ります。
▼バランス340mm トップヘビー
▼バランス310mm トップライト
ただし最近のラケットの流行は
「パワー重視」
ラケットヘッドを重くして
ストロークの威力を出すことに重きを置くものが多く流通してます。
バランスの評価は難しく
一概に「バランス数値の少ないものがおすすめ」とは言い切れません。
ラケットの特性に鑑みて評価しますのでスタッフにご相談ください。
2ボレーが打ちやすい
前述のとおりラケットのヘッドが軽い方がボレーは打ちやすいといえます。
もう1つは、「スイートスポットが広い」ラケットです。
ラケットのフェイスサイズは
現在、95 ~ 120平方インチ
くらいまで幅広くラインナップされています。
標準的とされているのは 100平方インチです。
大きくもなく、小さくもなる絶妙なサイズです。
どのショットも打ちやすいから標準的なわけですから、
ボレーに特化すると考えると
110平方インチ以上にするととても楽にボレーすることができます。
▼白いラケット112平方インチ(面が大きい) と 黒いラケット97平方インチ(面が小さい)
ただあまり大きくするとストロークやサーブが打ちにくくなることが多いです。
- 打感がぼやけたり
- ボールが潰せなくなったり
- コントロール力が落ちたり
とデメリットもあります。
私がおすすめしたいのは、
107平方インチ前後です。
▼バボラ ピュアドライブ107 非常にバランスの良いラケット
ただ107平方インチあたりのラケットは市場であまりラインナップがありません。
100平方インチ や 110平方インチ は多いのですがその間があまり作られていない気がします。
確かに学生さんのほとんどは100平方インチ以下が多いですから
大人テニスの市場のみと考えられますから、あまり販売本数が上がらないってことでしょうか。
もちろん人によってさまざまですが、
あくまで参考値にしてください。
3多彩な球種が打てる
ダブルスは「球威」よりも「多彩な球種」と考えることもできます。
相手が2人いますので、オープンスペースは少ないのでエースをとるのは難しい。
いかに相手にエラーさせるか
という発想は、上級者ほど持っています。
例えば
スピン量多め
相手前衛を越える軌道の高いトップスピンロブ
スライス回転をかけて高い打点でボレーさせないような軌道の低いボール
ときには
スピン量少なめ
直線的なフラットボールでスピード勝負
深さ浅さが見分けがつかないフォームからのドロップ などなど球種は多く存在します。
テクニックを磨き球種を増やそうとしたときに
スキルアップしやすいラケットとはどんなラケットなのか。
ずばり、面の小さなラケットはあまり適していないと考えてもいいでしょう。
▼ウイルソン プロスタッフ(97平方インチ)面が小さい
スイートスポットが狭く、少しセンターから外すとエラーとなる確率が高いラケットは、
回転をかけるというよりも、フラット系のボールを中心に球威で押すテニスになりやすいといえます。
もちろん上級者はこのラケットでも問題ないかもしれません。
100平方インチ以上をおすすめします。
4コントロール性能が高い
「ダブルスはラケット面の大きいものがいい」
という内容が続きましたが、
ラケット面が大きくなることの弊害として
コントロール性能の低下が挙げられます。
面が大きいとストリングも長くなります。
インパクト時のストリングのたわみが大きくなり
反発力がある一方で、コントロールが不安になります。
あまり大きすぎると
コントロール面でやや苦労することになりがちです。
まとめ
最後まで読んでいただいた方はお分かりかと思います。
テニスは1本のラケットですべてのボールを打つため、妥協の産物という側面が否めません。
フェイスサイズの小さすぎるラケットは、打球感がクリアでとても気持ちが良いと感じる方が多いです。
ですが、大人テニスとりわけダブルスは、気持ちよさよりも性能面を意識して選ぶと楽しくプレーできるかもしれません。
参考にしていただけたら幸いです。